【通訳者とコーチの共通点】 Retention (リテンション) といえば?
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おはようございます!
"稼げる通訳者"育成コーチの酒井です。
(これ、うちの猫です。黒いのもいます)
通訳エージェントのコーディネータとして10年勤めた後、コーチとして独立して「通訳者になりたい!」「それも稼げる通訳者に!」「ずっと通訳をやっていきたい」「でも通訳の仕事が来ない・・・」「スキルはあると思うのに何が足りないの?」「長くやっていればそのうち報われるはず」と思っている方を、通訳スクールも通訳エージェントも教えない、メンタルとマーケティングの観点からサポートしています。
このブログではその経験を活かして通訳エージェントの本音、通訳コーディネータの本音をベースに、「稼げる通訳者になりたい!」「ずっと通訳者を続けたい!」あなたの役に立つヒントをお届けしています。
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今日のタイトルは「【通訳者とマーケッター】 Retention (リテンション) といえば?」です。
1. 保有、保存、保持、保持率、保持力
2. 想起力、記憶力
3. 保持されているもの、記憶
4. 《医》〔本来排出されるべき便や尿などの分泌物の〕滞留
5. 《保険》保有額
(アルク・英辞郎より)
通訳者さんと話しているとちらちらと出てくる用語です。
話者の話した内容や言葉を記憶する力、という意味で「リテンション力(りょく)」なんて使い方をされているようです。
この仕事をするようになってから、通訳者とコーチ・カウンセラーの共通点というのが多く目につくようになったのですが、この「リテンション力って重要だよね」というのもそのひとつです。
通訳者がターゲット言語に訳出する際、クライアントが使っている表現、言葉を使用するべき、というのはどこかで書いたと思います。
例えば、Product を製品と訳すのか、商品と訳すのか、プロダクトと訳すのか。
これはそのクライアント・企業が普段から使っている用語を選択するべき、という話です。
(これは通訳スキルの話なので私なんかより通訳者さんの方がよほどご存じなのですが)
コーチやカウンセラーも同じく、クライアントが使った表現・用語には、本人が気づいていない、意識していないとしても、何かしらの意味が必ずあるという前提で、その表現や用語を大切にします。
その時にやはり「リテンション力」というのが重要になってきます。
クライアントの話を聴きながら、途中で遮ることはしないので、しばらく経ってから「さっきこんなことを言っていたけれど、、、」なんて風に使うわけですが、まったく同じ表現・言葉を使うのが大切なんですね。
クライアントが自分で自分のことをそう表現したんですから。
リテンション力は年齢とともに落ちていく、、、という話もありますが、努力次第で維持、もしくは向上させることもできる能力だと思っています。
通訳者さんの場合、年齢を重ねても元気で活躍されている方が多いのは、普段からリテンション力を意識して鍛えているからかもしれませんね。
ちなみに私はマーケティングのこともかなり投資して勉強しているわけですが、マーケティング用語にも「リテンション」と呼ばれる手法があります。
(新規顧客の開拓ではなく)既存顧客との関係を維持していくために採られる手法ですが、これもやはり「既存顧客に忘れられないように」というアプローチですね。
私も皆さんに忘れられないように、これからもブログ更新とメルマガ発行を続けていきます(^_^)